シリーシーズン~ライダー市場動き出す

先陣を切って、マルコ・ベッツェッキがアプリリアとの契約を更新。次はマルク・マルケスか?アレックス・マルケス、ペドロ・アコスタ、フランチェスコ・バグナイア、ホルヘ・マルティンの去就に注目

チャンピオンシップ78年目のシーズンスタートまで3週間に迫った中、2人の新人を加えた22名のフルエントリーライダーのうち、既にヨハン・ザルコディオゴ・モレイラに続き、マルコ・ベッツェッキの来季去就が決定。オフシーズン中に荒唐無稽な噂を含めて、ライダー市場の話題が次々に飛び出してきたが、オフィシャルテスト中に多くのライダーたちが発言したように、開幕戦タイGP前に数人の去就が決まる可能性が高まってきた。

来季の去就が決定済み

2025年9月、プレミアクラス参戦10年目を迎えるチャンピオンシップ最年長のヨハン・ザルコは、ホンダ・レーシングと所属するホンダ・LCRとの間で契約期間を2年延長することに同意したことから、2027年末までの参戦が決定。

2025年10月、中量級王者のディオゴ・モレイラはホンダ・レーシングとの間で2026年からの複数年契約を締結し、1年目のサテライトチームのホンダ・LCRから参戦。

2026年1月、マレーシアでのオフィシャルテスト前日にマルコ・ベッツェッキが所属するアプリリアとの間で2027年以降の契約に関して合意。複数年契約を締結したことから、ファクトリーチームからの継続参戦が決定。

Marco Bezzecchi, Aprilia Racing
Marco Bezzecchi, Aprilia Racing

ドゥカティ

2025年シーズンにトリプルクラウンを達成したドゥカティは、ファクトリーチーム、ドゥカティ・レーシング・チームのチーム発表会の際にドウカティ・モーター・ホールディングの最高経営責任者であるクラウディオ・ドメニカリとドゥカティ・コルセのジェネラルマネージャーを務めるジジ・ダリーニャがチャンピオンとの契約更新が最大の目標と設定し、優先事項であると明言。

マルク・マルケス本人も契約更新に向けて前向きな考えを示し、オフィシャルテスト中には、スポーティングディレクターのマウロ・グラッシーリとチームマネージャーのダビデ・タルドッツィが合意寸前であると発言したことから、近日中の発表されることが予想される。

Marc Marquez, Ducati Lenovo Team, Sepang MotoGP™ Official Test
Marc Marquez, Ducati Lenovo Team, Sepang MotoGP™ Official Test

ライダー市場の中心的存在であるマルク・マルケスの去就が明確になり始めた一方で、クラウディオ・ドメニカリは2019年から起用し、2021年からファクトリーチームに所属するフランチェスコ・バグナイアについて、「我々の野望は2人が主役になること。ペッコは私が契約したいポジションにいません。我々は何か違うものを目指す必要があります」とセカンドライダーについて言及。

2024年から2年連続してタイトルを獲得したフランチェスコ・バグナイアは、オフィシャルテスト3日目に「昨年のようなシーズンを過ごせば、不利な立場に立たされる可能性があるけど、僕には多くのチャンスがあり、ここ数年間で良かったことが、この瞬間に役立つ。プレッシャーを感じることなく、深く考えることなく、自分が最も適切だと思う決断を下す」とドゥカティとの契約更新、または他のファクトリーと契約する可能性を示唆。

Francesco Bagnaia, Marc Marquez, Ducati Lenovo Team, Sepang MotoGP™ Official Test
Francesco Bagnaia, Marc Marquez, Ducati Lenovo Team, Sepang MotoGP™ Official Test

そのセカンドライダーとして、名前が浮上したのはペドロ・アコスタ。スペインのメディアが報じると、オフィシャルテストの際にKTMのテストライダーを務めるダニエル・ペドロサが「全てが確定したわけではないが、疑いなく、ドゥカティは確かに良い動きを見せた」と語った。

ドゥカティは参戦を開始した2003年からファクトリーチームに1人のイタリア人ライダーを起用。2026年はフランチェスコ・バグナイアマルク・マルケスファビオ・ディ・ジャンアントニオに加え、アレックス・マルケスもファクトリーライダーとしてサポート。イタリア人の起用人数にも注目が集まる。

ペドロ・アコスタの去就は?

オフィシャルテスト前に、ペドロ・アコスタのドゥカティ入りがスペインのメディアによって報じられ、その後任として、昨シーズン誰よりも早くKTM機に適応し、序盤に上位進出を果たしたマーベリック・ビニャーレスが浮上。さらに、アレックス・マルケスの起用がパドックに広がった。

Maverick Vinales, Red Bull KTM Tech3, Team Presentation
Maverick Vinales, Red Bull KTM Tech3, Team Presentation

オフィシャルテストで総合1番手に進出したアレックス・マルケスは、「目標はファクトリーチームでファクトリーバイクに乗ること。グレシーニ・レーシングは、少なくとも書類上は、おそらく最も確実な選択肢。しかし、レギュレーションの変更や昨年のパフォーマンスを考えると、リスクを取るべき時が来たかもしれないのは事実」と語り、ファクトリーチーム入りの可能性を示唆。

ファビオ・クアルタラロは移籍それとも残留?

2021年王者ファビオ・クアルタラロは、プレミアクラス2年目の2020年にヤマハと直接契約を結び、前回は2024年4月とライダー市場が動き出す前の比較的に早い時期に契約を更新。新しい『V4』プロジェクトを牽引する立場にあるが、ここ数年間の低迷に悩まされるのも事実。ホンダ入りと報じされ、オフィシャルテスト前日には「複数のチームと交渉中で、ホンダもその1つ」と説明したが、契約を締結していないことを断言。

ホンダのファクトリーチーム、ホンダ・HRC・カストロールのチームマネージャーであるアルベルト・プーチファビオ・クアルタラロの能力を称賛した上で、「幾つかの選択肢について話し合っている」と現状を説明。

Fabio Quartararo, Monster Energy Yamaha MotoGP™ Team, Sepang MotoGP™ Official Test
Fabio Quartararo, Monster Energy Yamaha MotoGP™ Team, Sepang MotoGP™ Official Test

ホルヘ・マルティンの動向は?

2024年王者ホルヘ・マルティンは、アプリリア・レーシングとの間で2026年末までの契約を結んでいることから、当然、ライダー市場の注目的な存在であり、昨年は契約期間を終了する前にアプリリアから離脱して、ドキュメンタリーで明かされたように、ホンダ入りを模索していたが、今年はオフィシャルテスト前にヤマハ入りがメディアで報じられ、ペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットを訪れた際に「マーケットはいつも楽しい。それは確か。ファンとして、そういう瞬間を楽しむのは良いけど、ここにいるのは2026年とアプリリアに集中したいから」と明言を回避。

継続参戦が約束されたライダー

2024年1月、フェルミン・アルデグエルは中量級3年目を始める前にドゥカティ・コルセとの間で2年延長のオプションが加えられた2025年からの2年契約を締結。ドゥカティがオプションを行使すれば、2027年以降もファクトリーチームまたはサテライトチームから継続参戦する。

2025年6月、ヤマハ発動機はスーパーバイク世界選手権に参戦していたトプラク・ラズガトリオグルとの間で2026年にセカンドファクトリーチームのプリマ・プラマック・ヤマハから『MotoGP™』に参戦することで合意。公式発表には契約期間が明記されていなかったが、2027年の参戦は周知の事実。

Toprak Razgatlioglu, Andrea Dovizioso, Sepang Shakedown MotoGP™ Official Test
Toprak Razgatlioglu, Andrea Dovizioso, Sepang Shakedown MotoGP™ Official Test

他のカテゴリーからの転向

注目は、スペイン生まれながら、母親と同じコロンビア国籍を取得する19歳のダビド・アロンソ。軽量級参戦2年目にシーズン最多勝の記録を更新して、チャンピオンに輝き、中量級1年目には新人勢の中で1番に表彰台と優勝を挙げ、総合9位に進出。

そして、スーパーバイク世界選手権で2年連続して総合2位を獲得したニコロ・ブレガ。ドゥカティのテストチームに加わり、昨シーズン終盤はマルク・マルケスの負傷代役として2戦に参戦して連続15位。11月のオフィシャルテストでは8番手に進出していた。

Nicolo Bulega, Ducati Lenovo Team, Qatar Airways Grand Prix of Portugal
Nicolo Bulega, Ducati Lenovo Team, Qatar Airways Grand Prix of Portugal

 

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