世界で最もエキサイティングなスポーツ『MotoGP™』は、ヨーロッパラウンドを開始。初戦となる第4戦スペインGPの開催地、ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトでマルコ・ベッツェッキがポイントリーダーとしてライバル21名の挑戦を受ける。
チャンピオンシップをリードするアプリリアの両雄
2002年以降の『MotoGP™』時代において、2014年のマルク・マルケス以来2人目となる開幕からの3連勝を達成したマルコ・ベッツェッキは、同時にチャンピオンシップ史上8人目となる5連勝を成し遂げ、121ラップ連続してトップで周回。
圧倒的な強さを見せれば、チームメイトのホルヘ・マルティンは、2戦連続の2位とダブルポディウム、そして、ティソ・スプリント優勝で復活の狼煙を上げ、フィジカルコンディションを100%近くまで整えるショートブレイクがあったことから、チーム部門で総合1位に進出するアプリリア・レーシングの両雄は、ヘレスで最も注目される存在。
注目の1人、小椋藍
チーム部門で総合3位に位置するトラックハウス・チームの2人、ラウール・フェルナンデェスと小椋藍も注目の的。特に存在感を放つ小椋藍は、4年前の2022年にキャリア初優勝を挙げたトラックでどのような走りを見せるのか、日本人ライダーとしてショートレースで初めて表彰台を獲得できるか、そして、2012年11月の最終戦バレンシアGPで2位に進出した中須賀克之以来となる表彰台を獲得できるか関心が高まる。
アプリリア勢に挑むペドロ・アコスタ
会心のスタートダッシュを決めたペドロ・アコスタは、第2戦ブラジルGPでは表彰台争いができず、第3戦アメリカGPではタイヤプレッシャーの違反によりダブルポディウムを逃したが、総合3位に位置。6週間前にテストライダーが当地で実施したプライベートテストで収集したデータを参考にエネア・バスティアニーニ、ブラッド・ビンダーと共に上位を狙う。
左肩の手術を受けたマーベリック・ビニャーレスは欠場。チームのホームレースとなる第5戦フランスGPでの復帰を目指して、リハビリを継続する。
反撃を開始するドゥカティ
当地で2021年から5年連続して優勝を挙げたドゥカティを牽引するのは、覚醒した走りを見せるファビオ・ディ・ジャンアントニオ。1年前に優勝を挙げたアレックス・マルケスと2022年から3年連続して優勝を挙げたフランチェスコ・バグナイアが得意とするトラックで本来の走りに近づけるかどうか気になるところ。
最大の関心は、マルク・マルケス。ショートブレイクを利用したフィジカルコンディションの向上に専念した後、熱狂的な地元ファンの前でアプリリア勢を筆頭とするライバル勢に競り勝ち、昨年9月の第16戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP以来となる優勝、6年前に負傷し、7年前に優勝を挙げた当地でどのような走りを見せるのか世界中のファンが注目。
結果を残したいホンダ
開幕から特筆すべき走りを見せたジョアン・ミルだが、3戦連続のリタイア。ヨハン・ザルコも前戦で転倒すれば、ルカ・マリーニは好評の安定感を見せ、ディオゴ・モレイラは3戦連続の13位。ヨーロッパラウンドからトップ5争い、そして表彰台争いに加わり、結果を積み重ねていきたいところ。
後半戦に向けてデータ収集を継続
『V4』プロジェクトの初戦から最高位が30.8秒差の14位、22.6秒差の14位、25.2秒差の15位。厳しい結果が続いているが、後半戦からのパフォーマンス向上と技術規則が大幅に変更される来季を視野に実戦を通じて重要なデータとライダーたちからのフィードバックを収集。1年前にファビオ・クアルタラロがポールポジションから2位を獲得したトラックで学習過程を継続しながら、前進を追求。週末の3日間に加え、月曜日のオフィシャルテストも非常に重要となる。
オフィシャルテスト
プレミアクラスは当地に延滞。シーズンが始まってから最初のオフィシャルテストが月曜日に開催され、ミシュランから供給されるタイヤを使用。プレシーズンに実施した2度のオフィシャルテストと序盤3戦に収集したデータを参考にパフォーマンスの向上を目的とする重要な1日となり、軽量級は火曜日に当地でオフィシャルテストを実施する。
天気予報
降水確率が低い晴れのドライコンディションが予報され、最高気温は金曜日が22度、土曜日26度、日曜日28度、月曜日26度、最低気温は12度。
Moto2™
2度の赤旗が提示された前戦アメリカGPを制したセナ・アギウスは総合6位に進出し、総合1位マヌエル・ゴンザレス、総合2位イサン・グエバラ、総合3位ダニエル・オルガド、総合4位チェレスティーノ・ヴィエッティ、総合7位ダビド・アロンソらと共に注目の存在に浮上。
週末の注目株は、アレイシ・エスクリチ。11月と2月に当地で開催されたプライベートテストとオフィシャルテストでは1番時計を記録すれば、前戦で転倒して欠場したアルベルト・フェランデスとセルジオ・ガルシアは復帰予定だが、左脚大腿骨を骨折したアンヘル・ピケラスは欠場。
Moto3™
前戦アメリカGPでは18歳の4人、マキシモ・キレス、アルバロ・カルペ、バレンティン・ペローネ、グイド・ピニが優勝争いを展開。マキシモ・キレスは開幕戦タイGPから3戦連続してトップ2入りを果たし、タイトル争いで頭一つ飛び出せば、アルバロ・カルペは3戦連続のトップ4入り、バレンティン・ペローネは3戦連続のトップ7入り、グイド・ピニはイタリア人として、2022年10月第17戦タイGPのデニス・フォッジャ以来63戦ぶりとなる優勝。
チャンピオンシップでトップ4を独占する参戦2年目のカルテットに続くのは、参戦1年目のマルコ・モレリ、ヴァダ・プラタラ、ブライアン・ウリアルテ、リコ・サルメラ、ケーシー・オゴーマン。初走行のトラックに素早く順応し、際立つ走りを見せれば、ティーンエージャーたちの台頭が著しい中、22歳のアドリアン・フェルナンデェスが20代の中で一人気を吐く。
開幕戦タイGPで初優勝を挙げ、第2戦ブラジルGPでトップ走行中に転倒を喫したダビド・アルマンサは左肘を骨折したことから前戦を欠場。開幕戦後に昨年10月の第18戦インドネシアGPで骨折した左脚大腿骨の手術を受けたダビド・ムニョスも欠場。今週末に復帰するかどうか、チームからの発表待ち。