第6戦カタルーニャGPのグランプリレース(周回数24ラップ)は、5月17日現地時間14時00分からバルセロナ-カタルーニャ・サーキットで行われ、ファビオ・ディ・ジャンアントニオが優勝。2023年11月の第19戦カタールGP以来プレミアクラスで2勝目、キャリア5勝目を挙げた。
レッドフラッグ1
気温20度、路面温度34度のドライコンディションの中、12ラップ目、9コーナーを立ち上がったバックストレートでトップを走行していたペドロ・アコスタのKTM機に電子制御の問題が発生して失速。後方に知らせるために左手を挙げたが、直ぐ後ろの2番手に位置していたアレックス・マルケスが追突。
バランスを崩し、グラベルに突入したところで激しく転倒すると、マルケス弟は何度も横転し、ドゥカティ機は激しく宙に舞い、複数のパーツが激しく飛び散り、バイクから外れたフロントタイヤが4番手を走行していたファビオ・ディ・ジャンアントニオに激突したことから転倒。
レースディレクションは赤旗を提示。左手を痛めたファビオ・ディ・ジャンアントニオを含め、20人がピットに戻り、気を失わず、意識があるアレックス・マルケスはメディカルセンターを経由して精密検査を受けるために近郊の病院に搬送され、コース員たちがトラックを清掃。
レッドフラッグ2
13ラップのリスタート直後、1コーナーでヨハン・ザルコが前に位置していたルカ・マリーニ、外側に位置していたフランチェスコ・バグナイアに激突したことから3人が転倒。小椋藍は瞬時の反応でアクシデントを回避してグラベルに突入。レースディレクションは再度赤旗を提示し、ヨハン・ザルコは精密検査を受けるために近郊の病院に搬送。
2度目のリスタート
エネア・バスティアニーニ、アレックス・マルケス、ヨハン・ザルコの3人を欠いた中、12ラップのリスタートとなり、1度目の赤旗が提示される前の順位がグリッドに反映され、トップグリッドのペドロ・アコスタはホールショットを決めてレースをリードしたが、10ラップ目にファビオ・ディ・ジャンアントニオに抜かれ、最終ラップにジョアン・ミル、フェルミン・アルデグエルに抜かれ、最終コーナーで小椋藍と接触したことから転倒。
タイヤプレッシャー違反
ウォームアップ走行で週末2度目のトップタイムをマークしたジョアン・ミルは、7番グリッドからスタートすると1コーナーで4番手、1ラップ目2番手に浮上。8ラップ目ファビオ・ディ・ジャンアントニオに抜かれて3番手に後退したが、最終ラップにペドロ・アコスタを抜いて1.250秒差の2番手でチェッカーフラッグを受けたが、タイヤプレッシャーの違反により16秒加算のペナルティが科せられて13位。
ドゥカティ表彰台独占
8番グリッドのフェルミン・アルデグエルは1ラップ目7番手、2ラップ目6番手、4ラップ目5番手、7ラップ目4番手に浮上。最終ラップにペドロ・アコスタを抜いて1.466秒差の3番手でゴールしたが、ジョアン・ミルがペナルティを受けたことから2位となり、プレミアクラス初優勝を挙げた昨年10月の第18戦インドネシアGP以来今季初表彰台を獲得。
10番グリッドのフランチェスコ・バグナイアは4.320秒差の4番手。タイヤプレッシャーの審査を受けたが、違反はなく、ジョアン・ミルのペナルティにより、最後に優勝を挙げた昨年10月の第17戦日本GP以来今季初表彰台を獲得。
ドゥカティが昨年7月の第11戦ドイツGP以来17戦ぶりに表彰台を独占すれば、6番グリッドのフランコ・モルビデリは10位。
ポイントリーダー5位
12番グリッドのマルコ・ベッツェッキは1ラップ目8番手、7ラップ目7番手、最終ラップ6番手に浮上して4.679秒差の4位。昨年11月の第21戦ポルトガルGPから続いていた連続トップ2入りを逃したが、混乱の中で上位に進出。
2番グリッドのラウール・フェルナンデェスはスタートで3番手に後退。5コーナーで2番手に浮上した3番グリッドのホルヘ・マルティンをイン側から抜こうとした際に接触。フェルナンデェスはグラベルに進入し18番手に後退して16番手だったが、タイヤプレッシャーの違反により17位。マルティンは週末5度目の転倒でリタイア。
ロングラップペナルティ
ウォームアップ走行で20番手だった小椋藍は11番グリッドから1ラップ目6番手、2ラップ目7番手、5ラップ目6番手、8ラップ目には5番手に浮上。最終ラップの最終コーナーでペドロ・アコスタをイン側から追い抜く際に接触したことから、2.377秒差の4番手でゴールしたが、ロングラップペナルティに等しい3秒加算のペナルティが科せられて5.377秒差の8位。
『V4』プロジェクトベストリザルト
13番グリッドのファビオ・クアルタラロは4.876秒差の5位。前戦フランスGPの6位を上回り、『V4』プロジェクトのベストリザルトを獲得すれば、今季2度目のワイルドカード参戦となったアウグスト・フェルナンデェスは12位。アレックス・リンス、ジャック・ミラー、トプラク・ラズガトリオグルはタイヤプレッシャーの違反により14位、15位、16位。
シーズンベストリザルト
9番グリッドのルカ・マリーニは今季の最高位、ホンダの今季最高位となる4.971秒差の6位。14番グリッドのディオゴ・モレイラも今季の最高位、初めての1桁台となる9位。
スタート直前にクラッチの問題が発生したことからバイクを交換してピットレーンからスタートしたブラッド・ビンダーは、赤旗後20番グリッドからスタートして開幕戦タイGP以来今季最高位タイの7位。ティソ・スプリントではオイル漏れが原因でフィトレストが滑り始めてことからリタイアを強いられた15番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは今季初めてのポイント圏内となる11位。エネア・バスティアニーニは赤旗前の10ラップ目に技術的問題が原因でリタイア。
チャンピオンシップ
ポイントリーダーのマルコ・ベッツェッキは13ポイントを加算。総合2位ホルヘ・マルティンは2ポイント差から15ポイント差にギャップが広がり、総合4位ファビオ・ディ・ジャンアントニオは38ポイント差から26ポイント差の総合3位に再浮上。総合3位ペドロ・アコスタは37ポイント差から50ポイント差の総合4位に後退。総合5位小椋藍は60ポイント差から65ポイント差。
オフィシャルテスト
5月18日にバルセロナ-カタルーニャ・サーキットでシーズン5度目とのオフィシャルテストを現地時間10時00分から18時00分まで実施。
シーズン7戦目
第7戦イタリアGPは5月29日から31日にムジェロ・サーキットこと、アウトードロモ・インテルナツィオナーレ・デル・ムジェロで開催。