ミッションに挑むマルケス兄弟

地球上で最もエキサイティングなスポーツを牽引するポイントリーダーのマルク・マルケスがホームレースで優勝を挙げた総合2位アレックス・マルケスより3ポイント以上を加算すれば、次戦日本GPで最初のマッチポイントを迎える

チャンピオンシップは、今季4度目となる2連戦の2戦目、イタリアでの2戦目となる第16戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで開催。第15戦カタルーニャGPでコンストラクター部門のタイトル連覇に成功したドゥカティの凱旋となり、トリプルクラウン、そして、マルク・マルケスと共にライダー部門のタイトルを視野にホームグランプリに挑む。

3ポイント以上

注意すべきサーキットとして赤印を付けていたホームトラックのバルセロナ-カタルーニャ・サーキットで開催された先週末の前戦カタルーニャGPのティソ・スプリントで8戦連続14勝目、グランプリレースで10戦連続13度目の表彰台となる2位を獲得したポイントリーダーのマルク・マルケスは、週末に最多32ポイントを加算。グランプリレースで今季2勝目を挙げた総合2位アレックス・マルケスとのポイント差を182に拡大。

残り7戦259ポイント差のタイトル争いにおいて、今週末にアレックス・マルケスよりも3ポイント以上を稼げば、オーバーシーズの初戦となる第17戦日本GPで最初のマッチポイントを迎えることから、初めてタイトルを獲得した軽量級3年目の2010年に優勝、中量級に2年間参戦した2011年と2012年に連続優勝、プレミアクラスに参戦してから2015年、2017年、2019年、2021年に優勝、ドゥカティ機に乗り換えた昨年優勝と3位だった右回りトラックでより多くのポイントを狙う。

ポイントリーダーに立ちはだかるライバルたち

バルセロナ-カタルーニャ・サーキットで誰よりも速いペースで走った総合2位アレックス・マルケスを筆頭に、2021年と2022年に優勝を挙げた総合3位フランチェスコ・バグナイア、ホームグランプリを迎える総合6位フランコ・モルビデリと総合7位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、そして、アプリリア勢とKTM勢がマルク・マルケスに挑戦。

今季初めて週末にポイントを稼ぐことができなかったが、総合3位から40ポイント差に位置する総合4位マルコ・ベツェッキ、2023年にダブルウィンを達成した総合20位ホルヘ・マルティン、4戦連続7度目のトップ4入りを果たした総合5位ペドロ・アコスタ、KTM加入後初表彰台を獲得し、昨年の2戦目に優勝を挙げた総合12位エネア・バスティアニーニが優勝、表彰台を目指す。

戦闘力高まるホンダ

総合10位ヨハン・ザルコ、総合13位ルカ・マリーニ、総合18位ジョアン・ミルは、週末ごとに上位陣に接近し、ホンダ機の競争力が向上していることを証明。トラックキャラクターが異なる当地でどのような走りを見せてくれるのか関心が高まる。

仕様違いのエンジンを初投入

ヤマハはテストライダーのアウグスト・フェルナンデェスをワイルドカードとして起用。来季に向けて開発を進める仕様違いのエンジンを初めて実戦に投入することから、大きな関心が寄せる。

前戦で2位と5位に進出した総合8位ファビオ・クアルタラロは、月曜日に延滞して実行したプライベートテストで、その『V4』エンジンを初めて検証し、月曜日のオフィシャルテストで再度検証する予定。

狙うは2戦連続のシングルフィニッシュ

トラックハウス・レーシング小椋藍は、公式予選、ティソ・スプリント、グランプリレースでアプリリア勢の最高位に進出した後、中量級のタイトルを獲得した昨シーズンに優勝と4位に進出したトラックに乗り込み、ホームグランプリを前に今季5度目の1桁台進出を狙う。

オフィシャルテスト

シーズン6度目、最後となるオフィシャルテストは週明けの月曜日に開催され、時間が限られる週末に試せなかった課題や発生した問題の解決に取り組むだけでなく、次戦日本GPから始まるオーバーシーズに向けた準備に充てるが、複数のメーカーは2026年シーズンを視野に入れたプロトタイプマシンやエンジンを検証する予定。

気象状況

水曜日の時点で、金曜日から日曜日まで晴れ。最高気温25度、最低気温17度が予報され、月曜日も晴れの模様。

Moto2™

ポイントリーダーのマヌエル・ゴンザレスはホームレースで4位だったが、総合2位アロン・カネトが転倒、総合3位ディオゴ・モレイラが13位だったことから、1戦で逆転が不可能な38ポイント差と42ポイント差にアドバンテージを拡大。来季も現在所属するチームからの継続参戦も決定し、タイトル獲得に向けて集中できる環境を整えた一方で、ハードクラッシュを喫したアロン・カネトは精密検査の結果、骨折は確認されなかったが、週末までにどこまで体調を回復させ、ポイント差を詰めることができるのかが焦点。

台頭著しい新人勢にも注目。昨シーズンの軽量級でタイトルを獲得したダビド・アロンソが第14戦ハンガリーGP、総合2位を獲得したダニエル・オルガドが第15戦カタルーニャGPで優勝。総合3位コリン・ベイヤー、総合4位イバン・オルトラもパフォーマンスが向上してきた。

パフォーマンスとリザルトが向上している総合24位佐々木歩夢は5戦ぶり2度目のトップ10入り、國井勇輝は初のポイント圏内進出を目指す。

Moto3™

ポイントリーダーのホセ・アントニオ・ルエダは、サマーブレイク明けの2連戦で連続5位に進出した後、3戦ぶり10度目の表彰台を獲得。総合2位アンヘル・ピケラスは混戦を制して今季4勝目を挙げたことから、残り175ポイントのタイトル争いにおいて、2人ギャップは64ポイント差に接近。昨年はホセ・アントニオ・ルエダが転倒と10位、アンヘル・ピケラスが優勝と2位だった。

タイトル争いに続く注目は、総合3位マキシモ・キレス、総合4位ダビド・ムニョス、総合5位アルバロ・カルペの総合3位争い。マキシモ・キレスアルバロ・カルペの新人王争い。総合7位古里太陽、総合8位ダビド・アルマンサ、総合9位アドリアン・フェルナンデェスのホンダ勢最高位争い。

スペイン勢はトップ5を独占、トップ10に7人が進出。24度目のタイトル獲得が確実となり、最多を誇るイタリアのタイトル獲得数に並ぶが、ホームグランプリを迎えるイタリア勢は、総合12位デニス・フォッジャを筆頭に、総合13位ルカ・ルネッタ、総合14位グイド・ピニらが2022年10月の第17戦タイGP以来、当地で2021年以来となる優勝を狙う。

 

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