プレミアクラスは、9月9日に第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPが開催されたミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリでシーズン6度目、最後となるオフィシャルテストを開催。
トラックコンディションが回復した10時30分前後から走行が始まり、週末にポールポジションから連続2位を獲得したフランチェスコ・バグナイアが45ラップを周回してトップタイムをマークした。
ドゥカティ
1番時計を記録したフランチェスコ・バグナイアは、主に電子制御の作業に取り組み、2024年型を駆ける4人の中で来季唯一2025年型を使用することから、新しいシャーシを検証する機会があり、来季も引き続き2024年型を走らせるフランコ・モルビデリは68ラップを周回して0.161秒差の2番手に進出。
2024年型の微調整に徹したエネア・バスティアニーニは週末に課題に挙げていたリアのミディアムタイヤを履いて、パフォーマンスの向上を追求しながら42ラップを周回して0.366秒差の3番手。チャンピオンシップをリードするホルヘ・マルティンは72ラップを周回して0.492秒差の6番手。
2023年型を徹底的に調整しながら、自身のライディングスタイルを向上させたいマルク・マルケスは52ラップを周回して0.511秒差の7番手。マルコ・ベツェッキは55ラップを周回して0.541秒差の8番手。
第12戦アラゴンGPの転倒により、特に背中にダメージを受けているアレックス・マルケスは最少43ラップの周回にとどまって12番手。肩を負傷しているファビオ・ディ・ジャンアントニオは2週間後に当地で開催される第14戦エミリア・ロマーニャGPに向けて回復を優先させるためにテストをキャンセルした。
アプリリア
テストライダーのロレンソォ・サバドーリを招集。この機会を利用して、2025年型の開発作業に取り組み、レギュラーライダー4人の中で唯一来季もアプリリア機を駆けるラウール・フェルナンデェスは、パフォーマンス向上を目的に、前半戦で使用した2023年型を再投入し、後半戦から使用する2024年型と比較。チームメイトたちが使用する幾つかのパーツを試す機会もあり、最多81ラップを周回して11番手。
マーベリック・ビニャーレスとアレイシ・エスパルガロは、セットアップとエルゴノミクスの改善に着手。ビニャーレスは79ラップを周回して0.625秒差の9番手。エスパルガロ兄は59ラップを周回して14番手。ミゲール・オリベイラはブレーキングに焦点を当て、バイクのバランスと電子制御の作業にも取り掛かって66ラップを周回して17番手。
KTM
ワイルドカード参戦したポル・エスパルガロに代わって、ダニエル・ペドロサが合流。レギュラーライダーのブラッド・ビンダーとペドロ・アコスタはポル・エスパルガロが週末に使用したプロトタイプマシン、特に新しいエンジン、エキゾースト、エアロパッケージが搭載されたバイクを試乗。
アコスタは73ラップを周回して0.433秒差の4番手。ビンダーは61ラップを周回して0.683秒差の10番手。契約終了に伴い、来季メーカーから離れるアウグスト・フェルナンデェスは午前のセッション、ジャック・ミラーは午後のセッションに参加した。
ヤマハ
週末に予定を前倒しで投入した新しいシャーシと新しいエンジンを準備。ファビオ・クアルタラロは73ラップを周回して0.444秒差の5番手。アレックス・リンスは66ラップを周回して1.332秒差の16番手。
ホンダ
体調を崩して決勝レースを欠場したジョアン・ミルとルカ・マリーニが復帰。ワイルドカード参戦したテストライダーのステファン・ブラドルを加え、5人体制でエアロパッケージを中心としたテストプログラムに着手。
復調したジョアン・ミルはルカ・マリーニともに各53ラップを周回。「今回のテストにはもっと期待していた」と評価すれば、ヨハン・ザルコは66ラップを周回して1.360秒差の18番手だった後、「方向性が見つかったと思う。バイクのフィーリングが違う。それは良いことだ」と好感触を得たことを強調。中上貴晶も新しいエアロパッケージを検証しながら64ラップを周回し1.686秒差の19番手だった。