世界で最もエキサイティングなスポーツ『MotoGP™』は、今週末に3連戦の2戦目となる第19戦マレーシアGPをペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで開催。予想不可能な熾烈なタイトル争いが繰り広げられる中、2月に今年最初のオフィシャルテストを実施したサーキットに戻る。
オフィシャルテスト
2本の長いストレートと中高速コーナーの組み合わせが特徴のコース幅が広いトラックで実施されたオフィシャルテストでは、2024年の公式予選2でフランチェスコ・バグナイアが記録されたオールタイムラップレコードを誰も上回ることができなかったが、アレックス・マルケスが2年連続の総合1番手に進出。マルコ・ベッツェッキ、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、マルク・マルケス、ジョアン・ミルがトップ5に進出。
10ポイント差
第18戦オーストラリアGPのティソ・スプリントで3戦連続9度目の優勝を挙げたマルク・マルケスは総合2位から1位に浮上。10ポイント差のアドバンテージを得て、2011年に接触転倒が原因で中量級1年目にタイトルを獲得する可能性を失い、プレミアクラス3年目の2015年にセパンクラッシュ、2025年に負傷欠場したが、2014年と2018年に優勝を挙げたセパンでポイント差の拡大を狙う。
出走か欠場か?
第18戦オーストラリアGPのティソ・スプリントで転倒した際に右手首の橈骨を骨折したホルヘ・マルティンは手術を回避できたことで、帰国せずに、週末の参戦に向けて治療に専念中。第17戦インドネシアGPのティソ・スプリントで転倒した際に右手人差し指を骨折したラウール・フェルナンデェスと共に出走の状態まで回復すれば、木曜日にメディカルチェックを受ける。
50ポイント差
46ポイント差から50ポイント差にギャップが広がったマルコ・ベッツェッキは、1年前にマルク・マルケスとホルヘ・マルティンが不在の中で6位と11位。キャリアで1度も表彰台を獲得したことがなく、プレミアクラス1年目の4位が最高位だが、オフィシャルテストでは総合2番手に進出。残り4戦148ポイントのタイトル争いにおいて、2人の前でゴールするだけでなく、37ポイントに近いポイントを稼いで、逆転の可能性を広げたいところ。
週末の鍵となるかもしれない伏兵
タイトル争いにおいて、セパンで鍵となる存在になるかもしれないのは、2025年と2026年のオフィシャルテストで総合1番手に進出したアレックス・マルケス。1年前はティソ・スプリントで2位、グランプリレースで優勝を挙げていたが、5月の第6戦カタルーニャGPで転倒した際に骨折した右鎖骨を固定するために埋めたプレートがズレ、痛みを引き起こしていることから右回りの高速トラックでどのような走りができるのか注目。
アレックス・マルケスと共にタイトル争いをかき回す存在になりそうなのは、1年前にダブルポディウム(3位/2位)を獲得したペドロ・アコスタと2022年優勝、2023年3位、2024年優勝を挙げ、1年前にはポールポジションからティソ・スプリントで優勝を挙げたフランチェスコ・バグナイア。
ペドロ・アコスタと総合4位を争う小椋藍は、1年前に12位と10位だった当地で岡田忠之(1997/1999)、宇川徹(2002)に続く年間5度目の表彰台、岡田忠之(1999)、玉田誠(2004)に続く年間2勝目を狙う。
代役参戦
第15戦オーストリアGPから4戦連続して欠場したジョアン・ミルが復帰する見込み。チームメイトのルカ・マリーニは体調の回復次第となるが、第17戦インドネシアGPで右手の親指を骨折したフェルミン・アルデグエルは連続欠場。代役はスーパーバイク世界選手権で総合2位に進出したイケル・レクオナ。
天気予報
水曜日の時点で金曜日は14時00分頃から雨が予報されているが、土曜日と日曜日は晴れ。両日とも最高気温が33度まで上昇する見込み。
Moto2™
ポイントリーダーのマヌエル・ゴンザレスと総合2位イサン・グエバラのポイント差は5.5。1年前はゴンザレスが5番手走行中に転倒を喫した後に最後まで走って25位。グエバラは12位。
残り4戦100ポイントのタイトル争いにおいて、74ポイント差の総合3位イバン・オルトラ、95.5ポイント差の総合4位ダニエル・オルガド、99.5ポイント差の総合5位ダビド・アロンソまでが数字上逆転の可能性が残されているが、100.5ポイント差の総合6位セナ・アギウスを加えた4人が総合3位を争い、ホセ・アントニオ・ルエダとルカ・ルネッタが新人王を争う。
Moto3™
前戦インドネシアGPでタイトル争いに終止符が打たれたことから、残り4戦の注目はチャンピオンのマキシモ・キレスが残りのシーズンで目標に設定した年間14勝に到達するかどうか。17戦が終了した時点で10勝を挙げ、残り4戦で全勝を挙げれば、2024年にダビド・アロンソが樹立した年間最多勝に到達することになり、11勝目を挙げれば、1997年にバレンティーノ・ロッシが記録した年間最多優勝数のランク2位に並ぶ。
年間最多優勝数ランキング
1. ダビド・アロンソ:14勝(2024年)
2. バレンティーノ・ロッシ:11勝(1997年)
3. ファウスト・グレシーニ:10勝(1987年)
3. マルク・マルケス:10勝(2010年)
3. ジョアン・ミル:10勝(2017年)
3. マキシモ・キレス:10勝(2026年)
もう1つの注目はダビド・アルマンサ、ブライアン・ウリアルテ、アルバロ・カルペの総合2位争い。参戦1年目に2勝を含む6度の表彰台を獲得したブライアン・ウリアルテは125ポイントの新人王争いにおいて、ヴェダ・プラタマに88ポイント差、ハキム・ダニッシュに96ポイント差。週末の結果次第でルーキー・オブ・ザ・イヤーのタイトルが決定する。